原作とは勿論違うけれど、思ったよりいける。
そして、キャスティングがキモになるので、漫画では個が立つのでどうなるかと思いきや。
そして、何と言っても大迫力のグラフィックは半端ない。
作品情報
制作年 2019年
制作国 日本
上映時間 134分
ジャンル アクション、ドラマ
監督
佐藤信介
キャスト
山崎賢人(信)
吉沢亮(えい政/漂)
長澤まさみ(楊端和)
橋本環奈(河了貂)
本郷奏多(成きょう)
あらすじ
中華「秦」、時は春秋戦国時代。
戦争孤児の少年・信と漂は、天下の大将軍になることを夢見、日々剣術に励んでいた。
ある日、大臣により漂は王都に召し上げられ、王宮へ。
しかし、王宮では成きょうによるクーデターが勃発し、致命傷を負った漂は信の元へ。
血まみれの地図を信に託し、漂は命を落とす。
漂の意思を継ぎ信は地図の指し場所へ向かうが、到着した信を待ち受けていたのは…。
感想・考察
原作とは勿論違うけれど。◎
映画としては総じて良かったです。
個人差ありますが、原作とはまた別物と見た方が良いですかね。
漫画は一度だけ読んだ程度ですが、面白い漫画だし、ビジネス本にも応用されているので興味深い漫画だと思って見ておりました。
キャスティングが鍵を握る
まずキャスティングですが、今作のキモでしょう。
ストーリーはある程度時間的に制約を受けてしまうので描けないですし。
シン(山崎賢人)公開前は彼のイメージだと綺麗すぎて垢抜けすぎているかと思っていましたが予想以上に熱くて良かったです。
ヒョウ・エイセイ(吉沢亮)端正なルックスとカリスマ感がマッチしているように感じ良かったです。
でもヒョウの時に口数がなんだか多くてもっと落ち着き払ったヒョウにして欲しかったり。
カリョウテン(橋本環奈)童顔で小人感、演技は火のなく不可もなくでした。
オウキ(大沢たかお)個人的に一番注目したいた配役ですが、気味の悪い感じが絶妙でした。
しかし身体的なものなのでしょうがないですが、オウキの良さはやはりあのデカすぎる体だと思うのでそこはマイナス。
ヨウタンワ(長澤まさみ)ヨウタンワ感を出すのはかなり難しいと思っていたのですが、ビジュアル的にマッチしていました。
原作ではもっと厳格で強烈なイメージでそこを表現するのは難しいのかなと。
どうでもいいんですが、どうもほうれい線が気になった笑
セイキョウ(本郷奏多)この俳優さんをしっかり見たことがなかったのもあり、正直全く期待していなかったのですが、一番ベストな配役だったと思いました。
極悪人面に甲高い声にアンニュイ感のある態度、まさに実写にするならこれがセイキョウだな。と。
そして悪人役だけど近しいうちに負けるんだなと感じてしまう、あの小物感と言えば良いのかそんな感じが最高でした。
サジ(坂口拓)こちらも予想外で、かなり良かったです。
剣技は勿論闇を抱えている感じなんかもうまく伝わってきました。
トウ(要潤)抜けている顔にも関わらず、めちゃくちゃ強くて好きなキャラクターで期待していましたが、ストーリー的に出番は少ないだろうなと思っていました。その通りで残念…。
しかし美化し過ぎではないだろうか笑
大迫力のグラフィック
それからグラフィックですが、実際に中国で撮影が行われたということで、城の規模感や兵隊の迫力な素晴らしかったです。
そして何と言っても山の民のところへ向かう最中のグラッフィックは圧巻でした。
グラフィック的に偉観でその高度な文明でを誇るという趣旨の一派の発言もシナジーでしたね。
個人的に原作の、山の民達のグラフィックや戦い方は好きなのですが、バジオウやタジフが他の山の民と混合されていしまい、目立たなかったのが残念でした。
バジオウはもっと誇り高く強いのに…。
劇中でシンが「バジオウ!」と叫ぶシーンがありますが前触れが何もなく、いきなり叫ばれても原作読んでない方には訳わかりません。
あとムタやランカイに関してももっと強くて苦戦するイメージなのでその辺はうまく描かれていなかったかなあ。
時間的にしょうがないと思いつつも心残り。
映画ということで時間的にどこまで描かれているのか気になっていましたが、セイキョウから王都を奪還するまででした。
少し残念な気もしつつ妥当でしょう。
しかし、キングダムは時間を増すごとに面白味が増していく作品なので今後にも期待です。
全部映画にしたら一体何本になってしまうのか。
オリジナルストーリーもありだとは思いますが、可もなく不可も無しかなあ。