☆5

2010年代

映画「ウォールフラワー」監督・キャスト、あらすじ・感想 社会派の中にも複雑なリアリズム

まず、素晴らしい作品でした。 スクールカーストをベースにそれぞれの鬱憤、葛藤が効果的に描かれます。そして小さな昇華を重ねては、また葛藤。 結局のところカーストや鬱憤、閉塞感を解消できるのは自分でしかない。 「そんなチャーリーに乾杯。」「僕は無限だ。」正にそんな映...
2021.09.06
1980年代

映画「王立宇宙軍 オネアミスの翼」監督・キャスト、あらすじ・感想 社会を映す鏡としての映画

映画は娯楽であるという大前提があると思いますが、世の中の社会性や教育性を写す鏡だとも思っています。 そんな自分にとって最高映画でした。めちゃくちゃ素敵な作品です。 作品情報 制作年 1987年 制作国 日本 上映時間 119分 ジャンル アニメ ...
2021.09.06
2010年代

映画「Mommy/マミー」監督・キャスト、あらすじ・感想 これが世界で注目を浴びるグザヴィエドラン…

映画に完璧も不完璧も無いけれど、こちらは極めて完成度の高い映画だと。 此れが、此れこそがグザヴィエドラン。 彼にとっての映画は、彼の心の闇も光もを写したものであり、社会への危惧を映しているのでしょう。 設定は架空のものですが、そのリアリティもクオリティも確かなも...
2021.09.06
2010年代

映画「コッホ先生と僕らの革命」監督・キャスト、あらすじ・感想 哲学的で寓話的な教育映画 美しい風景・街並み・そして子供達

自分に沢山のことを与えてくれた作品。 映画で教育学というのも面白いそうだなあ。 サッカー関係者はもとより、教育者、資本家、雇用者、全ての人に見てもらいたい作品。 よくありそうな娯楽性の強いサッカー映画ではなく哲学的で寓話的要素がふんだんに含まれている。 美...
2021.09.06
2010年代

映画「わたしはロランス」監督・キャスト、あらすじ・感想 強烈な葛藤をテーマを魅せる作風は後を引く

才の片鱗ではなく、彼の”天才”を決定づける今作。 天才の名を手にする映画監督はたくさん存在するけれど、グザヴィエ・ドランは間違いなくその1人。 LGBTをはじめとする強烈な葛藤をテーマに効果的な表現で魅せる作風は後を引く。 カメラワークに感情を乗せ、音楽でも魅せ...
2021.09.06
2010年代

映画「フロリダ・プロジェクト」監督・キャスト、あらすじ・感想 こんなにも”綺麗”な社会風刺映画は見たことがありません

カラフルな街並みに、ポップな音楽。 そして、どこまでも素直で好奇心のままの子供達。 それを優しく包括するかに見える、生い茂る草木に青く透き通るかのような広い空。 それらとリアルとを対比するにはあまりにも非情極まりない。 アイロニカルなまでの空や草木の美しさ...
2021.09.06
1990年代

映画「アメリカン・ビューティー」監督・キャスト、あらすじ・感想 白人優位社会へのアイロニー

見かけの美しさや白は高貴という白人優位社会を揶揄する。 タイトルはアメリカの美。 薔薇やルックスの美しさは確かにあるのだけれど、今作のメッセージはそうではなく、アメリカ社会へのアイロニカルな作風。 作品情報 制作年 1999年 制作国 アメリカ 上映時...
2021.09.06
2010年代

映画「シング・ストリート 未来へのうた」監督・キャスト、あらすじ・感想 ミックステーマ

放漫なコナーの兄貴もコナーのサクセスに倣い歩み始める姿が美しい。 複雑な環境に身を置くラフィーナと無垢なコナーを対比させ彼女を高貴な存在に押し上げるのはもちろん、彼の無垢な姿が瑞々しく清々しい。 作品情報 制作年 2015年 制作国 アイルランド、イギリス、アメリ...
2021.09.06
2010年代

映画「アルキメデスの大戦」監督・キャスト、あらすじ・感想 戦争という巨大”産業”の闇に数学で迫る

シネコン鑑賞に値する秀作。 名作を残してきた山崎貴監督の持つ、ストーリー性とVFXが集結した作品。 戦争という巨大産業の闇に数学で迫るという斬新な切り口。 そして菅田将暉をはじめとする豪華俳優陣の共演は一見の価値あり。 作品情報 制作年 2019年 制...
2021.09.06
2010年代

映画「ちいさな哲学者たち」監督・キャスト、あらすじ・感想 心を突く子どもの鋭利な視点 子どもたちは大切なことを知っている

子どもたちは生きる上で、大切なことを知っています。 それは心の目で物事を見ているから。 本来は誰しもが子どもであった時があるので、本質的には誰もが生まれながらに持っているのかもしれません。 しかし、社会で生きるためという名目で、年を重ねることで、大人になる、と大...
2021.09.06