映画「フィフス・エレメント」監督・キャスト、あらすじ・感想 制作費100億 費用故に物足りなさも…

制作費は100億円。

しかし、その費用故に物足りなさも。

それを、補完する俳優陣と挑戦的なリュック・ベッソンの作風が見モノ。

作品情報

制作年 1997年

制作国 フランス、アメリカ

上映時間 127分

ジャンル SF、アクション

監督

リュック・ベッソン

キャスト

ブルース・ウィリス(コーベン・ダラス)

ゲイリー・オールドマン(ゾーグ)

イアン・ホルム(コーネリアス神父)

ミラ・ジョボビッチ(リールー)

あらすじ

23世紀、宇宙生命の襲来を受けた地球に危機が迫っていた。

ある日、空中を走るタクシードライバーとして働くコーベンの車両に、謎の言語を話す少女が落ちてきた。

彼女は地球を救うため生まれたモンドシャワン星人の細胞より生まれリールーだった。

そして、少女と共にコーベンは宇宙へ旅立つことになる。

感想・考察

制作費は”100億円”

今作における制作費は、なんと100億円だという。

映画史上最高額は「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の375億円に比べれば4分の1程度と少ないけれど、想像を超える制作費。

 

実際、スマホでも映画製作が可能になった現代は、映画製作が身近になっている。

僕自身も制作側に興味が出てきたけれど、それも制作費の関係が大きいのかもしれない。

また、近いうちに見ようと思っている「フロリダ・プロジェクト」のショーン・ベイカーが監督を務める「タンジェリン」は1000万円程度という。

さらに、ホラー映画では有名な「パラノーマル・アクティビティ」はなんと160万円程度らしい。(ホラーは苦手なので見ていないけれど)

これなら、いわゆる社会に出たての僕でも如何にかこうにか手が届きそうな額である。

 

そんなことを思った僕が気になったのが、制作費と映画の関係性。

今作を見れば、制作費と映画の相関は、一概に高いほどいわゆる良い作品になるとは限らないということを思わせられる。

もちろん、今作が駄作とか否定的な意味合いではないけれど、100億円に見合うコンテンツだったのか、と言われれば個人的に愚問ではある。

つまり、100億円で作られた映画と思えば、どうも入り込めなくて物足りない。

映画的物足りなさを包括する俳優陣

今作のメインは、ブルース・ウィリス演じるコーベンと、ミラ・ジョボビッチ演じるリールー。

映画自体には物足りなさを感じたのは正直なところ。

しかし、それも全てを包括してポジティブにしてしまう俳優陣というのもまた見モノであって、むしろ俳優陣が際立つ。

なので、俳優陣に助けられた映画でもあるように思う。

さらに、俳優があっての映画だと、改めて思われてくれた。

リュック・ベッソンらしい挑戦的な作風

そしてまた今作は”リュック・ベッソンらしい”挑戦的な作風を特に感じられる。

 

彼といえば、「レオン」は有名で、数ある映画の中でも特に人気のある映画の1つ。

そんな傑作を作っても尚、飽き足らず異なる作風で挑戦する。

LUCY/ルーシー」には特に彼の挑戦的な作風を感じている。

彼の映画というよりは、彼のそんな挑戦的な姿が好き。

だから、彼の映画も好き。という矛盾のような不思議な感覚を覚えている。

 

実際、彼の映画といえば、今作はSFやアクションに分類されるし、「レオン」はアクションやクライム、ヒューマンドラマ。

「LUCY/ルーシー」は、SFやアクション、クライム、ドラマ。

こんな感じで、ジャンル的には共通項はあるものの、それぞれ全く異なる作風。

 

映画監督には、監督の”色”が出てくるけれど、彼の映画は良い意味であまりそれを感じない。

どれも挑戦的で新しくて、毎度ワクワクさせられる。

それが見ていて楽しい、面白い。

言い換えれば、そのワクワク感こそがエンターテイメントであり、娯楽的で映画的。

だから、彼は映画を見たくなる。

衣装はジャン=ポール・ゴルチエ

冒頭で、衣装はジャン=ポール・ゴルチエということが明示される。

ゴルチエを選ぶことさえも、もはや挑戦的で彼らしい。

というのも、ゴルチエはどこかパンクで、どこかモードで、どこかトラディショナルな装いを感じるから。

そして、その多様性がリュック・ベッソンの挑戦的な姿勢とマッチする。

僕自身のゴルチエのジャケットを持っているけれど、独特の風合いに心地良さを感じる。

玉虫色のバッグは有名だけれど、それ以外にもゴルチエのアイテムには多様でアバンギャルドなアーティファクトを感じるので好み。