映画「南瓜とマヨネーズ」監督・キャスト、あらすじ・感想 どこにでも落ちているような、身近なストーリー

映画「南瓜とマヨネーズ」監督・キャスト、あらすじ・感想 どこにでも落ちているような、身近なストーリー

どこにでも落ちているような、身近なストーリー。こういう本当に日本のそこら中に落ちていそうな人々の葛藤を描くような物語が好きだ。

映画「南瓜とマヨネーズ」作品情報

製作年 2017年

製作国 日本

上映時間 93分

ジャンル ドラマ、ロマンス

監督

冨永昌敬

キャスト

臼田あさ美(ツチダ)

太賀(セイイチ)

あらすじ

ミュージシャンになることを夢見るセイイチ。そんな彼を支えるために、キャバクラで働くツチダ。

ある日、ツチダはキャバクラの客と愛人関係に。それを知ったセイイチは働き始める。そんな折、ツチダは過去に好きだった友人とも会うようになり…。

映画「南瓜とマヨネーズ」感想・考察

どこにでも落ちているような、身近なストーリー

こういう本当に日本のそこら中に落ちていそうな人々の葛藤を描くような物語が好き。
互いに心の拠り所がほしくて、取り敢えず。そんな取り敢えず感がリアルを感じる。
臼田あさ美と太賀の演技はこの映画に本当にハマっていたという印象。
芸能系に携わってたので、一般論でビジュアル的優位な女性は所謂裏の仕事とつながる可能性が高いし、そこへ誘致することで金銭的なリターンが大きいということは実感があったところ。ヒロインも然りで。
資本主義社会ではお金が必要なのは必然で、さらに飽和したこの社会でも物的欲求は果てし無ない。昼職で稼ぐのは苦しくて、ましてや人を養うなんて大変。
それでも取り敢えず繋がっておくことで何処と無く癒しや安心を感じる。
そんな儚さ虚しさが金銭で心を埋めるヒロインの姿に詰め込まれていたように感じる。
対照的に物的に飽和した世界だからこそ、音楽を始めとするアートに手を付けようにも、どうもうまく行かない主人公の姿も共感できるところで。
自分が何をしているのか、何がしたいのかわからない。けれどそれを探す事も難しい。
全然うまい言葉出かけていないけどこういう映画がやっぱり好きだ。

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