映画「すべては君に逢えたから」監督・キャスト、あらすじ・感想 JR東日本の全面協力、開業100周年の東京駅を舞台に

映画「すべては君に逢えたから」監督・キャスト、あらすじ・感想 JR東日本の全面協力、開業100周年の東京駅を舞台に

2014年に開業100周年を迎えた東京駅を舞台に、オムニバスで展開される10人の男女が織りなすラブロマンス。

なんて素敵なタイトルなのかと、そう思います。

しかし、秀逸なコピーと映画はリンクする訳でもなく…。

作品情報

制作年 2013年

制作国 日本

上映時間 106分

ジャンル ドラマ

監督

橋部敦子

キャスト

玉木宏(黒山和樹)

高梨臨(佐々木玲子)

木村文乃(山口雪奈)

東出昌大(津村拓実)

本田翼(大友菜摘)

倍賞千恵子(大島琴子)

あらすじ

人間不信に陥ったウェブデザイン会社の社長。

仙台と東京で遠距離恋愛中のカップル。

意中の先輩に告白できない女子大生。

余命半年を宣告された新幹線運転士。

母親と過ごすクリスマスを夢見る少女など。

10人の男女が織りなすエピソードが描かれる。

感想・考察

期待と現実と

東京駅開業100周年記念に制作された映画ということで期待値は高かった。

というのも、玉木宏、木村文乃、本田翼、高梨臨、東出昌大、倍賞千恵子等々の記念作品に相応しいキャスティング。

玉木宏さんや倍賞千恵子さんは映画としては数少ないシーンが対象な訳だが、やはり違う。存在感、オーラ、カリスマといったところか。

他にも、数々の名優が登場し東京駅を舞台にクリスマスを目前に控えた男女に焦点を当てた、というベターだが興味を引く内容になっている。

そしてまとめ上げる監督は、「鴨川ホルモー」や「犬と私の10の約束」、池井戸潤原作2019年公開の「空飛ぶタイヤ」で知られる本木克英監督。

 

これで期待値が低い訳ない。

そして、またベターかもしれないがストレートで感情的なタイトリング。

しかし、制作背景、キャスト、監督、タイトリングに持ってかれ中身を感じなかったのが正直なところ。

そもそもこれだけの名優をいいとこ取りでオムニバス展開するのが難しいのだろうか。

俳優陣の良さを感じ取ることができなかった。残念…。

 

しかしながら、こういうことはよくあること。

逆にこういうことがあるから、あまり惹かれない作品でも見た後に高い満足感を覚えることもあるからしょうがない。

JR東日本が撮影に全面協力

記念映画ともあってJR東日本が全面協力した作品とのこと。

東京駅でのロケ、2012年に復元された3階建ての丸の内駅舎、東京ステーションホテル、新幹線での撮影などは普段は映画の世界では見れないシーンがあるので楽しめる。

実際1日に100万人以上が利用する東京駅。

それだけでもスケジューリングは困難を極めるのだろう。

なので、そういう撮影背景を感じれば、ストーリーも補完される。

 

しかしながら、このストーリーなら東京駅の歴史にフォーカスした、ドキュメンタルな映画にした方が妥当に思えなくもない。

他のキャストは他の映画なら躍動出来るのだろうけどもなんだかチープな仕上がりを感んじる。

オムニバスの必要性は…。

オムニバスは、それぞれ独立した作品を1つにまとめあげて1つの作品とすることであるから、それぞれの物語が成立していなくてはオムニバ自体が成立しない。

それぞれのストーリーが薄くてまとまりがなく、何を伝えたいのかが見えてこない。

恋愛なのか、東京駅なのか、はたまた他の何かか。

 

オムニバスといえば、昨日公開された「ドラゴンクエスト・ユア・ストーリー」は気になっている。

というのも、「ドラゴンクエスト4」を数回プレイし、それはオムニバス展開で今でも心に残っているから。

すると、あれは数十年前のゲームだが非常によくできたオムニバス作品の1つである。

天空シリーズは特に好きで…。

賛否あるので見るのが少し怖かったりする。

 

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