カンヌ国際映画祭

2010年代

映画「わたしはロランス」監督・キャスト、あらすじ・感想 強烈な葛藤をテーマを魅せる作風は後を引く

才の片鱗ではなく、彼の”天才”を決定づける今作。 天才の名を手にする映画監督はたくさん存在するけれど、グザヴィエ・ドランは間違いなくその1人。 LGBTをはじめとする強烈な葛藤をテーマに効果的な表現で魅せる作風は後を引く。 カメラワークに感情を乗せ、音楽でも魅せ...
2021.09.06
1990年代

映画「青いパパイヤの香り」監督・キャスト、あらすじ・感想 変わらない事を映す難しさと巧さ

10年間も変わらぬ日常を描く難しさや巧さが今作にはある。 そして、その難しさを意図的かつ普遍的に描き出す監督トラン・アン・ユン。 彼のロジカルな作風には、息を呑むという言葉が相応しく、正に魅せられる。 作品情報 制作年 1993年 制作国 ベトナム、フランス...
2021.09.06
2010年代

映画「さらば、愛の言葉よ」監督・キャスト、あらすじ・感想 ゴダールを見てこそ映画通?

美術以外何もわからない。 ゴダールを見てこそ映画通と言うのなら、どうやら僕はそうではないらしい。 確かに美術や哲学的・詩的なフレーズは残るけれども、正直なところ面白くはない。 言い換えれば、挑戦的な作品だ。 ヌーヴェルヴァーグというの台風の目になり、今尚挑...
2021.09.06
1970年代

映画「タクシー・ドライバー」監督・キャスト、あらすじ・感想 ベトナム戦争は社会の罪か 

アメリカン・ニューシネマの代表作。 ベトナム戦争帰還兵の心に負った傷が巻き起こす惨事が描かれる。 惨事といっても、それは政治が巻き起こした社会全体の罪なのかも知れない。 そういう意味で今作は社会派メディアだと思える。 そして、寓話的な物語でもあると。 作...
2021.09.06
2010年代

映画「たかが世界の終わり」監督・キャスト、あらすじ・感想 卓越した音楽とサスペンスが引き込む

「Mommy/マミー」や「わたしはロランス」でグザヴィエ・ドランが見せてくれたセンセーショナルは何処へいったのか。 しかし、他に類を見ない卓越した音楽とサスペンスは疲労感を催すほど観客を引き込む。 作品情報 製作年 2016年 製作国 カナダ、フランス 上映...
2021.09.06
1980年代

映画「バーディ」監督・キャスト、あらすじ・感想 鳥的擬人化のエロスと鳥籠的抑圧のタナトス

主体であるバーディ自体の進展のなさ。 アルのバーディに対する一種の憤り。現実との対比として描かれる戦争のネガティブ。 解放するための手段がなぜ野球ボールなのか?もっと効果的な対象があるのではないのか。 など、この物語には様々な鬱憤が散りじりになっています。 ...
2021.09.06
1950年代

映画「エデンの東」監督・キャスト、あらすじ・感想 ジェームズ・ディーンの写す人間ドラマ

同じくジェームズ・ディーンが主演を務める「理由なき犯行」では間接的に反抗が描かれていましたが、ここにあったのは顕在化された反抗。 寓話的な締め括りも後を引くような。 作品情報 製作年 1955年 製作国 アメリカ 上映時間 115分 ジャンル ドラマ ...
2021.09.06
1980年代

映画「ニュー・シネマ・パラダイス」監督・キャスト、あらすじ・感想 映画史に残る名作 実はアイロニカル

映画史に残る少年と映画技師を映した名作ニュー・シネマ・パラダイスだけれど、実はアイロニカルで、それがカタルシスを生む。 たくさんの対極を映すけれど全て対局のようで、それぞれ表裏一体で深い情で結ばれ繋がっている。 作品情報 制作年 1989年 制作国 イタリア、フラ...
2021.09.06
2000年代

映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」監督・キャスト、あらすじ・感想 二度と見たくない程に怖い怖すぎる

もう2度と見たくない。 賛否2極化すると言われている所以がよくわかりました。 こんな感覚に苛まれる映画は初めてです。 個人的に、もう不気味過ぎて本当に吐き気を催す描写で、ホラーよりもグロテクスであり軽く精神的外傷を被りました。 (僕はもう見ません) 作品...
2021.09.06