モノクロで構成されていて、抽象的ですがモノクロの良さが上手く顕在化されている作品でした。矛盾していますが。
テーマは個人的に好きですがストーリーは単調で人によっては少々難ありかも知れません。
作品情報
製作年 2013年
製作国 アメリカ
上映時間 86分
ジャンル ドラマ、ロマンス
監督
ノア・バームバック
キャスト
グレガ・ガーヴィグ(フランシス)
ミッキー・サムナー(ソフィー)
アダム・ドライバー(レヴ)
マイケル・ゼゲン(ベンジー)
あらすじ
ダンサーを目指し、ニューヨーク・ブルックリンで親友ソフィとルームシェアをしながら楽しい日々を送っていた27歳のフランシス。
しかし恋人に振られ、ソフィとの同居生活も解消になってしまったことから、居場所を求めて町を転々とするはめになる。
周りの友人たちは次々と身を固めていき、焦りも感じたフランシスは、自分の人生を見つめ直していく。
感想・考察
モノクロとヴィンテージの調和
モノクロとヴィンテージ感を醸すコピーや街並みがノスタルジックで何処か懐かしさを感じさせながら軽快な音楽とともに始まる。
素敵な予感のする物語でした。
しかしストーリーは単調で特に盛り上がりもなく日常を情緒的に流す形。
でもそんな日常がお洒落ではあります。
普遍的な日常の洒落っ気
なぜこうも海外の映画というのは、なんの変哲も無い日常に洒落っ気を感じるのでしょうか。
日本人だからなのかわかりませんが、その解明に好奇心の膨らむところではあります。
海外の方から見たら日本の日常に洒落っ気を感じるのか。
命題的にロジカルに知り得たいことである。
感情論の問題が大きく明確にはなりませんが。
当人が誘いを断るのは嫌なわけでは無いけれど、断られた方からすれば嫌だという意図でしかないという結果論なんかも面白い。
日本文化の挿入
ラーメン屋さんの営業を気にかけるシーンやホンダ車に関するシーンは印象的でした。
アジア文化的ではあるけれど、海外でも日常的に触れられている事柄なんだなあと少し嬉しい感覚も味わいました。
27歳女性という設定ですが、自分の好きな作品であるリトルバードやレディバード的なテーマを感じました。
この類の映画が好きであればそれらも是非お勧めします。
ただしかしここまでの評価がつく良さがわからなかった…。