映画「セブンティーン・アゲイン」”こんなはずじゃなかった…”でも現実を変えるのは自分だよ。と

輝かしい高校生時代とは裏腹に、冴えない中年になってしまった主人公マイク。

「こんなはずじゃなかった…。」誰もが一度くらいは思ったことがあるのではないだろうか。

少なくとも自分は100回くらいは思ったことがある。

でも、現実を悔やんでいても何もない。そうしたら反省して、行動するそれだけ。

思い通りの現実じゃなくとも、自分で変えられるよ。と示唆させてくれる映画でした。

 

おすすめ度5.0

作品情報

制作年 2009年

制作国 アメリカ

上映時間 102分

ジャンル ドラマ、コメディ

 

監督

バー・スティアーズ

 

キャスト

ザック・エフロン(マイク・オドネル17歳)

マシュー・ペリー(マイク・オドネル37歳)

レスリー・マン(スカーレット・オドネル)

トーマス・レノン(ネッド・オドネル)

ミシェル・トラクテンバーグ(マギー・オドネル)

 

あらすじ

バスケットボール部のスター選手として活躍する17歳の高校生マイク。

彼は恋人スカーレットの妊娠をきっかけにバスケの道を断念。

それから20年、冴えない中年男になってしまった彼は、ひょんなことから17歳の姿に変身。

人生をやり直そうと2度目の高校生活を送りはじめるが……。

 

感想・考察

希望に満ちた若年時代、気づけば冴えない現実へ

バスケットボールのスター選手としての希望に満ち溢れた高校生時代から、気づけば冴えない中年おじさんになってしまっていたマイク。そこから湧き上がる現実との葛藤。

「時は金なり」とはよくいうものだが、マイクをはじめとした中年になった大人は、大体同じように思うのかもしれない。

「こんなはずじゃなかった…。」と。そういう意味では、大衆に向けた普遍的なメッセージを感じる映画だ。

それは小さな子にもわかるようなコミカルな演出というのも1つ。

もう1つは鑑賞者の過去を想起させるような演出がなされているからだ。

いつでも、その時の自分が最高だ、と思えたならどんなに幸せだろうか。

でも、現実はそう簡単には、そう上手くはいかない。中には思い通りのストーリーを歩む人だっているのだろう。正直言って残念ながら僕はそうではないし、これを読んでくれる方も大体がそうかもしれない。

よく思い返す。真っさらな小学生時代や怖いもの知らずな中学時代。あれやこれやと夢中に慣れた高校時代。

もちろん当時全てが順調だったかとは言い難いが、その時が最高潮ではあった。というのも、それしか知らなかったし、その当時は自分の見えている世界が全てだったから。

それから、大学、社会へと移り変わるに連れて閉塞感を覚えるようになる。

よく言えば多様な世界に触れた。悪く言えば見たくもないものまで見えてきた。そんな具合かもしれない。

 

現実はこんなものだよ。でも自分で変えられるよ。とマイクは教えてくれる。

ハートフルでコミカルなストーリーは見るものをエネルギッシュにさせる。それも下は小学生から上は選ばない。そんな端的なストーリーになっている。

しかし、よくあるタイムスリップして当時を生きるという設定ではない。マイクだけが若返るから。

もともとファンタジックな物語ではあるが、マイクはもしかしたら単に夢や幻想を見ていただけかもしれない。

というのも、マイクが経験した過去は、映画の終盤に終焉を迎えるから。

輝かしい過去の栄光に浸っても良いだろうと思わせてくれる。

でも、現実は向き合わなくては行けないから、この映画を見たら現実をよく見てとメッセージをくれる。

こんなはずじゃなかったという現実でも、それにどう向き合うかは自分次第で、自分で変えることができるのだと教えてくれる。

離婚を目前に控えていたはずのマイクとスカーの仲が戻ったように。

 

コミカルの中に垣間見るトラジェディ

今作の魅力の1つは、笑える、つまりはコミカルな演出だ。

しかし、マイクをはじめとして家族が抱えていたのは全くコミカルではない。

愛し合った妻スカーとの離婚やマイクにとって子供達の不本意な現状は、まさにトラジェディディ、悲劇だ。

だから今作を端的にコメディ映画とは表現しにくいし、すべきでもないと思った。

人々が抱える葛藤を嘲笑う事にもなるかと思ったから。

 

マイクの視点で描かれた物語だったが…。

今作の斬新な設定は、単に主人公も含めた全員がタイムスリップするものではないからだ。

いつものマイク(中年の)であれば、皆の葛藤に気づくことはできなかった。

妻であるスカーはもちろん、子供達の事さえも。

しかし、17歳に戻ったマイクはみんなの葛藤が透視するように縁取られ見えてくる。

本当は知っておかなくちゃ行けないことは実は身近にたくさん存在するのかもしれない。

でも、知ることは難しくてリスクも伴う。

でも赤裸々の自分で近しい人たち、今作では家族に当たるが、それらを見て触れてあげなくちゃいけない。

それがマイクの役割だし、父親の役目だから。

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