2000年代 映画「SWEET SIXTEEN」監督・キャスト、あらすじ・感想 15歳の鋭利な眼球に映る資本主義 リアムの鋭利な眼球が示唆させるものとはなんなのか。 映画が終わるまで次から次へと、その矛先となる対象が現れる。 リアムな一体を信じればいいのか。 作品情報 制作年 2002年 制作国 イギリス 上映時間 106分 ジャンル ドラマ 監督 ケン・ローチ キャスト マーティン・コムス... 2019.07.05 2021.09.06 2000年代☆4イギリスカンヌ国際映画祭ドラマ
1960年代 映画「2001年宇宙の旅」監督・キャスト、あらすじ・感想 完全主義者キューブリックの描いた未来 奇想天外な中にリアリズム 映画「2001年宇宙の旅」の作品情報、あらすじ、感想、考察。 キューブリック作品を見ると言葉を失うような感覚を覚える。 それが完全主義者キューブリックと呼ばれる所以だろう。 彼の描いた奇想天外な2001年の宇宙やAIは実現しなかったけれど、寧ろそれがリアリズムでありながらファンタ... 2019.09.18 2021.09.06 1960年代☆4アカデミー賞アメリカイギリスサイエンスフィクション
1990年代 映画「牯嶺街少年殺人事件」監督・キャスト、あらすじ・感想 クリエイターの鬱憤、葛藤、そして昇華 ムーブメント、台湾ニューシネマの代表としての今作。 とにかく長い、しかし長いのは理由がありました。 クリエイターの鬱憤、葛藤、昇華。 確かに具現化されていたように感じました。 コントラストが美しい作品でしたが、現実はコントラストされていない、つまりは現実に忠実で苦しい。 作品情報... 2019.07.25 2021.09.06 1990年代☆4ドラマ台湾
2010年代 映画「わたしはロランス」監督・キャスト、あらすじ・感想 強烈な葛藤をテーマを魅せる作風は後を引く 才の片鱗ではなく、彼の”天才”を決定づける今作。 天才の名を手にする映画監督はたくさん存在するけれど、グザヴィエ・ドランは間違いなくその1人。 LGBTをはじめとする強烈な葛藤をテーマに効果的な表現で魅せる作風は後を引く。 カメラワークに感情を乗せ、音楽でも魅せる圧巻の世界観。 ... 2019.09.18 2021.09.06 2010年代☆5カナダカンヌ国際映画祭ドラマフランスロマンス
1990年代 映画「青いパパイヤの香り」監督・キャスト、あらすじ・感想 変わらない事を映す難しさと巧さ 10年間も変わらぬ日常を描く難しさや巧さが今作にはある。 そして、その難しさを意図的かつ普遍的に描き出す監督トラン・アン・ユン。 彼のロジカルな作風には、息を呑むという言葉が相応しく、正に魅せられる。 作品情報 制作年 1993年 制作国 ベトナム、フランス 上映時間 104分 ... 2019.09.08 2021.09.06 1990年代☆4アカデミー賞カンヌ国際映画祭ドラマフランス
2000年代 映画「パッセンジャーズ」監督・キャスト、あらすじ・感想 正に驚愕のラストに相応しい アン・ハサウェイ演じるカウンセラーと生存者の緊迫感や不安感はカウンセリングの難しさを示唆させる。 ロドリゴ・ガルシア監督は、登場人物と観客を配慮した一貫性のある作りを魅せ、センシティブで抜かりない。 あらすじにある”驚愕”は正しい。 そもそも複線があるようでないのがそうさせる。 ... 2019.09.19 2021.09.06 2000年代☆4アメリカサスペンスミステリー
2010年代 映画「フロリダ・プロジェクト」監督・キャスト、あらすじ・感想 こんなにも”綺麗”な社会風刺映画は見たことがありません カラフルな街並みに、ポップな音楽。 そして、どこまでも素直で好奇心のままの子供達。 それを優しく包括するかに見える、生い茂る草木に青く透き通るかのような広い空。 それらとリアルとを対比するにはあまりにも非情極まりない。 アイロニカルなまでの空や草木の美しさ。投影するには酷すぎる。... 2019.07.20 2021.09.06 2010年代☆5アカデミー賞アメリカゴールデングローブ賞ドラマ
2000年代 映画「きみに読む物語」監督・キャスト、あらすじ・感想 ベタな恋愛だがエモーショナル 2人の間を隔てる身分や両親、婚約者。 そんな弊害が観客を2人の恋愛に移入させ、ベタだと思いつつも、この作品を見るとエモーショナルになってしまう自分がいるのは確かだ。 でも、僕が今作を見ると斬新だったりもする。 一般的にいえば純愛は、王道のラブストーリーであり普遍的なものでなのだけ... 2019.09.19 2021.09.06 2000年代☆4アメリカドラマロマンス
2010年代 映画「ビッグ・アイズ」監督・キャスト、あらすじ・感想 ティム・バートンらしさ 今作はそれまでのティム・バートンの作品とは異なり実話に基づく作品だが、本当に”ティム・バートンらしさ”がないのか。 否、実話という普遍的な題材だからこそ彼らしさが出てくると感じる。 男尊女卑の鬱憤もラストで心地良く昇華し、めでたし。 作品情報 制作年 2014年 制作国 アメリカ... 2019.08.25 2021.09.06 2010年代☆4アメリカゴールデングローブ賞ドラマミステリー
2010年代 映画「フランシス・ハ」監督・キャスト、あらすじ・感想 モノクロと女性心理の抽象化 モノクロで構成されていて、抽象的ですがモノクロの良さが上手く顕在化されている作品でした。矛盾していますが。 テーマは個人的に好きですがストーリーは単調で人によっては少々難ありかも知れません。 作品情報 製作年 2013年 製作国 アメリカ 上映時間 86分 ジャンル ドラマ、ロマ... 2019.07.07 2021.09.06 2010年代☆2アメリカゴールデングローブ賞ドラマ