映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」監督・キャスト、あらすじ・感想 起伏はベトナム戦争

フォレスト・ガンプ/一期一会

名作として名高い今作が名作たる所以は、やはりフォレストの真摯な言動からくるものだろう。

その対比として描かれるジェニーの役作りに繁雑な印象を残すも、結果的にフォレストを高揚させる効果を持っているので総じてポジティブに作用する。

そして今作でも取り上げられているのはベトナム戦争であり、そによる登場人物の心身の傷が物語のポイントになっているようだ。

作品情報

制作年 1994年

制作国 アメリカ

上映時間 144分

ジャンル ドラマ

監督

ロバート・ゼメキス

キャスト

トム・ハンクス(フォレスト・ガンプ)

サリー・フィールド(ジェニー・カラン)

ロビン・ライト

ゲイリー・シニーズ

あらすじ

人より知能指数が劣るフォレスト・ガンプは小学校で優しく美しい少女ジェニーと運命的な出会いを果たす。

俊足を買われてアメフト選手として入学した大学ではスター選手として活躍。

卒業後は軍隊に入り、ベトナム戦争で仲間を救って勲章をもらい、除隊後はエビ漁を始めて大成功を収める。

しかし、幼い頃から思い続けているジェニーとは再会と別れを繰り返し…。

感想・考察

フォレストの真摯な姿に心暖まる

今作が人々を引き付けるのは何と言っても、フォレストの真摯な言動だろう。

色んな情報が横行し情報過多で、それが独り歩きしている現代にこそ、刺さるものがある。

 

それも、兵役や卓球の勲章、漁船という形で具現化しているから、よりエモーショナルになれる。

実は、今作のメッセージは、そんな物的な豊かさではなく心の平穏なのだろう。

しかし、フォレストの心の豊かさと物的な豊かさが親和的で釣り合いが取れおり、寓話的な物語になっている。

ジェニーの利己主的言動と後味の悪さ

名作と言われて久しい今作で僕自身2回目の鑑賞だったけれど、1回目とは違った感想を持った。

それは、物語の退き際が悪いというか、不自然さを覚えるシーンがいくつかあったからだった。

 

いきなり現れ、いきなり去る。僕のジェニーのイメージはこんなところ。

肝心のフォレスト自身は彼女が去ることを気にかけていないというが、そんなこともないだろうし、ジェニーの自己中心的な言動はフォレストを弄んでいるよう。

フォレストはそれでも辛抱強く彼女を待ち続けるわけだけれど、僕はどこか冷めた目で彼女を見てしまう。

 

息子のフォレストの件もそう。

いきなり連絡を寄こすジェニーからフォレストに告げられるのは、「あなたの子よ」ということだった。

既に息子のフォレストは5歳前後くらいだろうか。

それをいきなりフォレストに告げるのも、どういう意図があったのか不明瞭だ。

 

物語のポイントとして、フォレストと反対のネガティヴ要因の強い人物を描くのは効果的なのだけれど、それにしても描き方が繁雑な気はしてしまう。

確かに暖かみのあるドラマチックな物語には違いなく、ジェニーをこのように描いたからこそフォレストの真摯な言動が浮き彫りになったとも言えるのだけれど、にしても引っかかる箇所が多いのは事実だった。

起伏になるのはベトナム戦争

今作の軸として描かれているのはベトナム戦争である。

このサイトにも既にベトナム戦争の絡む映画はいくつか掲載しているけれど、改めてアメリカにとってそれがいかに重い出来事だったのかが伝わってくる。

バーディ」や「7月4日に生まれて」、「きみに読む物語」、「ペンタゴン・ペーパーズ」など名作はその戦争に因む作品が多いのは事実だろう。

 

今作は、それによってダン中尉との接点が生まれ、ババの思いを継いだフォレストはエビ漁船に乗ることを決意していく。

そんなダイレクトなストーリーはもちろん、ベトナム戦争によってダン中尉が心身共に悪影響を被ったのが印象的。

そして、ダン中尉も、心の傷を癒し前向きに人生を歩んでゆくのが実はこの物語のポイントであるように感じている。