☆4

1990年代

映画「青いパパイヤの香り」監督・キャスト、あらすじ・感想 変わらない事を映す難しさと巧さ

10年間も変わらぬ日常を描く難しさや巧さが今作にはある。 そして、その難しさを意図的かつ普遍的に描き出す監督トラン・アン・ユン。 彼のロジカルな作風には、息を呑むという言葉が相応しく、正に魅せられる。 作品情報 制作年 1993年 制作国 ベトナム、フランス...
2021.09.06
2000年代

映画「パッセンジャーズ」監督・キャスト、あらすじ・感想 正に驚愕のラストに相応しい

アン・ハサウェイ演じるカウンセラーと生存者の緊迫感や不安感はカウンセリングの難しさを示唆させる。 ロドリゴ・ガルシア監督は、登場人物と観客を配慮した一貫性のある作りを魅せ、センシティブで抜かりない。 あらすじにある”驚愕”は正しい。 そもそも複線があるようでない...
2021.09.06
2000年代

映画「きみに読む物語」監督・キャスト、あらすじ・感想 ベタな恋愛だがエモーショナル

2人の間を隔てる身分や両親、婚約者。 そんな弊害が観客を2人の恋愛に移入させ、ベタだと思いつつも、この作品を見るとエモーショナルになってしまう自分がいるのは確かだ。 でも、僕が今作を見ると斬新だったりもする。 一般的にいえば純愛は、王道のラブストーリーであり普遍...
2021.09.06
2010年代

映画「ビッグ・アイズ」監督・キャスト、あらすじ・感想 ティム・バートンらしさ

今作はそれまでのティム・バートンの作品とは異なり実話に基づく作品だが、本当に”ティム・バートンらしさ”がないのか。 否、実話という普遍的な題材だからこそ彼らしさが出てくると感じる。 男尊女卑の鬱憤もラストで心地良く昇華し、めでたし。 作品情報 制作年 2014年 ...
2021.09.06
2000年代

映画「ONCE ダブリンの街角で」監督・キャスト、あらすじ・感想 陰湿なダブリンに冷淡な音楽が奏でる

「シング・ストリート」ジョン・カーニー監督作品。 音楽で繋がった男女の人間模様を映し出す。 陰湿なダブリンの街と冷淡にも聞こえる音楽の奏でる意味合いが切ない。 男女の行方とは…。 作品情報 制作年 2006年 制作国 アイルランド 上映時間 87...
2021.09.06
1990年代

映画「おもひでぽろぽろ」監督・キャスト、あらすじ・感想 学びの幅・深さ。ジブリの凄さを感じるには

「耳をすませば」に続き観たことのないジブリ作品の鑑賞でした。 今回は、それを越えるレビューになってしまいましたが、この作品から学ぶことは多岐に渡りました。 今まで有名どころのジブリ作品しか見ていませんでしたが、ジブリの良さは、こういう何気ない日常的な物語を代弁する作品...
2021.09.06
1980年代

映画「7月4日に生まれて」監督・キャスト、あらすじ・感想 戦争のもたらす群集心理や利己主義、虚構

7月4日で23歳になりました。 同日がアメリカの独立記念日です。 その背景なんかを明確に認知していないので、触りにと思い、ちょうど目に留まったので観賞です。 愛国心を元にベトナム戦争に参画した1人の青年の視点から、戦争のもたらす群衆心理や利己主義的言動がダイレク...
2021.09.06
1990年代

映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」監督・キャスト、あらすじ・感想 起伏はベトナム戦争

名作として名高い今作が名作たる所以は、やはりフォレストの真摯な言動からくるものだろう。 その対比として描かれるジェニーの役作りに繁雑な印象を残すも、結果的にフォレストを高揚させる効果を持っているので総じてポジティブに作用する。 そして今作でも取り上げられているのはベト...
2021.09.06
2010年代

映画「ブラインドスポッティング」監督・キャスト、あらすじ・感想 人種差別を扱い写実的に抽象化

同じ時を同じ街で生きた2人、違うのは肌の色。 今作は人種差別をテーマに扱う作品なのだけれど、メッセージが実は抽象的だったりして、それも主人公2人が白人黒人でありバディ化しているから。 写実的でもありながら抽象化するのも斬新。 今作のポイントになるのはルビンの壺や...
2021.09.06
1940年代

映画「カサブランカ」監督・キャスト、あらすじ・感想 不朽の名作 ”君の瞳に乾杯”は、こうして

国家の重圧によって、自由の利かない男女。 彼らの行く末は…。 現代に白黒映画を好んで見るかは殆どいないと思われますが、これを見れば白黒の良さを身を以て感じることができます。 作品情報 制作年 1942年 制作国 アメリカ 上映時間 103分 ジャ...
2021.09.06